農業分野で人材育成事業等を手掛ける株式会社パソナ農援隊は、SDGsや農業、健康経営に関心のある企業を対象に、農業を通じた新しいヘルスケアサービス『wellness farm club』をこの春にスタートさせます。
厚生労働省の平成29年の調査によると、日本における精神疾患の患者は約500万人にのぼると言われ、また、コロナの影響で社会が大きく変わり、働く人々に多大なるストレスがかかっています。社員の健康維持は企業にとって重要課題であるばかりか、メンタルヘルスによる企業の経済損失は約4兆円にものぼります。
農業体験は、ストレス軽減、リラクゼーション効果、メンタルヘルス対策に有効だと、科学的アプローチでアメリカやヨーロッパではすでにグリーンケアとして20年以上研究が進んでいます。また、収穫体験や農作業体験など、土に触れながらSDGsを学ぶことの重要性も注目されています。
そこで、企業と農業のマッチングを図ることで、社員の健康を守り、SDGsの実現に向けた取り組みを広げ、地域農家の経営支援と共に、新たなサブスクリプション型ヘルスケアサービスとして『wellness farm club』を全国の農業者と連携して進めていきます。
この体験型ヘルスケアサービス『wellness farm club』では、「知る」「行く」「食べる」「育てる」の4つのサービスを提供します。
「知る」では、ウエルネスファームチャンネルという動画チャンネルで、自然・有機農法や健康に関する知識、SDGsから医療に至るまで学んでいただきます。
「行く」では、事前予約制で、提携している全国の農家・農業法人の畑に行っていただき収穫体験や畑ヨガ、食育型BBQなどを楽しんでいただく健康農園体験をしていただきます。
「食べる」は、提携した農家の農産物を実際に食べていただく健康農園マルシェを参画企業の中で展開します。
「育てる」は、これからの健康経営を推進するために、健康に関する体系的な知識を持つChief Wellness Officerを企業の中で置いていただけるように、WELLNESS Adviser認定資格制度を実施します。
また、オプションで、リモートワーク推奨企業向けワーケーション体験や、体質改善、短期集中ウエルネルキャンプ、農作業を通じて職場への復帰をサポートする復職プログラムなども実施することが可能です。
未病対策で企業の医療費が削減でき、チームワークが向上することで生産性が上がり、福利厚生を通じた新規領域のビジネス開発にもつながるでしょう。またSDGsを五感で感じ、体験できるプログラムであり、農業と社会がつながることで、社会や環境の持続可能性を支援できる仕組みとなっています。
この事業を通じて、参画企業の食や健康への意識が高まり、社員がイキイキと働き、生活できる環境づくりに貢献してまいります。
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*2021年1月14日の情報です