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更新日 : 2018年11月19日

社員の意識を知り、組織を変え、良い会社を創りたい

社員・顧客・社会から選ばれ続ける会社を創るのは、たいへんです。

パソナは2012年から経営学者で元法政大学大学院教授の坂本光司氏との産学共同研究を行い、好業績の企業と社員の「働く幸せ」の関連性について、実践的な経営手法を提唱するために社員意識調査「良い会社サーベイ」を開発しました。

これは「良い会社」に共通する経営全般の項目について、たとえば、働く幸せ、経営の方向性、組織風土、働きがいの仕組み、地域社会への貢献などに関して社員の本音を定量的に把握する無記名式社員意識調査です。延べ5万人、200社以上の調査結果に基づき、社員と組織を活性化するための施策立案に向けて、「良い会社」をベンチマークしながら自社との違いを抽出し、課題を分析していく手法です。

このたび、「良い会社サーベイチーム」が主催する、第2回特別講演会が2018年11月12日に開催されました。

まず、「良い会社サーベイ」の共同開発者であり、元法政大学大学院教授の坂本光司氏からご講演いただき、続いて社員を大切にすることで有名な「かんてんパパ」の伊那食品工業、井上修社長からお話しいただきました。

坂本光司氏のお話は、

すべての行動には目的、手段、結果があり、「何のために、誰のために」が一番大事だ。基本的姿勢として、企業経営の目的・使命は、関係する人々の幸せの追求実現にあり、関係する人々が幸せを実感する経営の実践にある。関係する人々というのは誰か。特に重要なのは、1、社員とその家族 2、社外社員(取引先)とその家族 3、現在顧客と未来顧客 4、地域住民とりわけ障がい者等社会的弱者 5、株主・関係機関である。

その5者にとって良い経営を行うことだ。何事も「ほどほど」を忘れてしまうと、多くの人が不幸になる。

続いて、社員・顧客・社会から選ばれ続ける企業経営とはどういうものか。31項目あり、業績重視経営ではなく幸せになれるかという幸せ軸を重視する経営であること。損得重視経営ではなく善悪重視経営をすることなど、多岐にわたりました。具体的事例もあげながら、最後に、社長の仕事は、社員のモチベーションを上げることだと強く語りました。

伊那食品工業の井上社長は、「今日は、寒天の宣伝に来ました」と会場を笑わせながらスタートしました。長野の会社の、紅葉の落ち葉でいっぱいの写真を見せながら、この紅葉を掃除するのだが、きれいなので一部だけ色づいた葉を残すこと。寒天ブームがきたとき増産するつもりはなかったのに、社員から「顧客からぜひ健康のためにほしいんだと言われているのでつくらせてください」と言われ、皆が残業を始めた。するといつしか社員の顔色が悪くなってきたので、急いでストップさせた。それが、結果、効を奏して在庫を抱えなくてすんだ。

いつも何をするにも「お天道様が見ている」ということを意識しているといったことなど社員や顧客とのメールのやり取りや、手紙などもたくさん紹介されました。

最後の名刺交換会にも多くの方々にご参加いただき、ありがとうございました。

機会がありましたら『日本でいちばん大切にしたい会社 理想の会社をつくるたった7つの方法』(あさ出版刊)をお手に取ってみてください。

 

良い会社サーベイの詳細はコチラ https://e-kaisha.pasonacareer.com/

 

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