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更新日 : 2013年10月09日

被災地の保存を考える

東日本大震災沿岸地域の復興について、
住民の方々の安全を考えて様々な案が計画されています。
被害を受けた方々も
希望に燃えて復興に取り組んでいらっしゃいます。
私自身神戸出身で、阪神・淡路大震災によって地元が甚大な被害を受け、
同じような思いで、未来の街づくりをしてきました。
復興のために瓦礫を撤去し、ビルを建て直し、
そして地震被害の教訓を残すためにも記念館が建てられました。
それから18年たち地震の爪跡はほとんど街には見られないことから、
ふと考えさせられることがあります。
たとえば、一瞬にして13mの火山灰に埋もれた街ポンペイや、
広島の原爆ドームなどは当時の原型のままとどめられており、
それを見るために世界各国から人が集まってきて
眼と体で体感することで色々なことを感じたり、
考えたりすることができます。
状況を保存することで、その地を訪れた方々が、
地震の怖さを身をもって感じる。
さらには、未来における地震対策、
歴史の検証を行える場所がそのままそこにあることによって、
50年、100年、200年後まで教訓や知恵を活かせるのではないか。
防波堤を築くこともとても大切ですが、
一部でもそのまま残すことで、
学ぶことができることも多いはずです。
避けられる過ちは2度と繰り返さないように、
教訓を学ぶことの大切さを考えていきたいものです。

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