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<私たちは、何ができるのか>
4月11日(水)、「いま、できること 〜復興の現状を知ろう〜」というテーマで、東日本大震災の復興支援の現状とこれからについて考えるイベントを開催しました。
雨の中、80人近い方にお越しいただきました。ありがとうございました。
このイベントは、被災地域に伺う中から起きた疑問から始まりました。
本当の復興の現状を自分たちは把握できているのだろうか。復興地域の方々が真に求める支援や行動ができているのか。メディアからは、復興が順調に進んでいるような報道をされていますが、何の問題もなく進んでいるのでしょうか。
国や企業から、復興にかかわる費用が多額に算出されていますが、復興地域の方が主役になった支援ができているのか。雇用はどうなのだろう。被災地域の活性化はどうしたらできるのだろう。
改めて考えてみたいと思いました。
会のオープニングは、パソナグループの新卒者就職応援プロジェクトメンバーの一員でもあり、プロのダンサーでアーティストのRyojiさんの復興をテーマにしたダンスです。エネルギッシュに楽しく幕を開けました。
都内の東北各地域のアンテナショップにもご協力頂き、地域の物産のご紹介と試食会も同時に開きました。

<復興の現状を知る>
トークセッションでは、エンターテインメント、起業家支援、金融、心のケア、ボランティア支援、衣食住、雇用など復興における様々な課題で取り組まれている企業やNPO団体の方々にご登場いただきました。
日本を代表するブルースギタリストの高谷秀司さんは、海外での活動が中心でしたが、震災をきっかけに日本でのチャリティ、ボランティア活動を精力的にされています。
起業家支援、金融の分野から日本リーディング総合法務事務所代表で、株式会社プロFPjapan代表の早川周作さん。日本のベンチャーを育てるという使命感を持ちベンチャーマッチング交流会という日本最大級の交流会を主催していらっしゃいます。
株式会社スタジオホットスパイス代表、株式会社インフォリンク・ジャパン代表で、クリエイティブディレクター、ブランディングコンサルタント、コピーライターの寝占理絵さんは、震災後、NPOマザーリンク・ジャパンを設立されました。「被災地の赤ちゃんを救おう!」「入学式衣類支援」「自立応援バザー」「まま友作ろう!ベビーマッサージ講習会」といったプロジェクトを次々と立ち上げ、さらに、被災地での孤独死やうつ、孤独による児童虐待を防ぐための、「一緒にごはんプロジェクト」でも活動中です。
衣食住の分野では、福井全さんです。株式会社サステナブル・プランニングの代表で、社会貢献と産業の発展が両立する社会インフラの構築を目的とし、被災地の農業や漁業など食と職に関わる復興支援をされています。
雇用の分野からは、パソナグループの新卒者就職応援プロジェクトのメンバーが参加しました。
全体のスペシャルアドバイザーに特定非営利法人ロッツの理事長富山泰庸さんをお願いしました。吉本芸人であると同時に、経営者でもあり、陸前高田市と大槌町に震災後すぐに薬局をつくり、医師会と提携して被災地の医療を支えています。被災地医療特区構築にも関わり、介護サービスも本格的に開始されました。また、自治体からの復興支援提言を国につなげるパイプ役も担っておいでです。
それぞれの方が、それぞれの活動や思いを話され、被災地の現状なども踏まえてどうしていったらよいかを真剣に論議しました。

<それぞれの立場でそれぞれの思いを>
トークセッションは、被災してから今までを5フェーズにわけ、それぞれの時期に、どうかかわったかをお話いただきました。突然のことに途方にくれた救急期、物資を届けたり義援金を寄付したりし始めた救援期、仮設住宅ができた復旧期、今の段階の復興期、新たな夢のある暮らしの創造のために活動する再建期です。
救急期には、どなたも茫然自失となり現実を受け止めるのに精一杯でした。
救援期には、人としてできることをとにかくやろうとされ、このときに寝占さんは、お母さんの手助けをしようと思い立たれたそうです。
復旧期になると、高谷さんは東京から音楽で発信していこうと様々なイベントを始めました。福井さんは、自粛するよりも経済をよくすることのほうが被災地が潤うと考え、寝占さんは、援助するよりも少しでも通常の生活に戻ってもらうほうが大切だと考え始めました。
そして復興期、早川さんは、現地の経済活動が停滞しているので、直接金融で地元企業にお金を届けるべきだと考えています。福井さんは、原発事故による食の不安と風評被害の問題を、「食べて応援」という形で支援をし、寝占さんは、今もなお、まったく復興しているとは考えておらずメンタル面がまだまだだと語ります。
パソナグループからは、救急期から救援期には会社のボランティア休暇制度を利用しての復興支援に始まり、復旧期から復興期には「インターンからの内定」という新しい就職支援のかたちで青森県、岩手県、宮城県、福島県、千葉県、茨城県での若年層雇用支援を行い「働く」ことで東北をはじめ日本を変えると県内外、全国の若者へ提言発信し続けてきました。
その地域の人が中心になって復興するためには、黒子になって支援することが必要です。
地元の企業や人が元気になることが地域の元気につながるわけで、そのために、何ができるか、それぞれ走りながら模索しているというのが現状です。

復興支援における連携はどうしたらよいか。本当に今必要な支援に繋げるにはどうしたらよいか。
スペシャルアドバイザーの富山さんから最後に、「参加者の皆様が明日からできる復興は必ずあります!復興地域のために、正しい情報をつかみ実行に移してほしい」と熱く語りかけ、パネリストだけでなく会場全体がひとつになってイベントを終えることができました。
予定時間を延長してのトークセッションでしたが、それでも参加者からは「もう少し話を聞きたかった」と言っていただけるほど濃い内容でした。また、「復興支援に関わる自分や復興支援に関する認識が変わりました」「復興について気付かされる事がたくさんありましたといった言葉を頂き、明日から自分ができる復興支援をイメージして頂けたのではないかと思います。
私たちは「雇用」という面から会社として携わっていますが、「(支援を)したい人から、はじめる人へ。そして続ける人」に、社員一人ひとりがなれるように、また継続して人を活かせる集団になっていきたいと再認識できたイベントとなりました。
これからもこうした話し合う場を設けていければと考えています。
企業理念である「社会の問題点を解決する」を胸に、全力で取り組んでいきたいと思います。
- 2012.5.4
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