Hii主催 竹中政経塾第6回開催 「脱藩官僚の会の目指すところ」

『真に豊かな社会を目指して“日本のあるべき未来”をともに描く』をテーマに、当社特別顧問である竹中平蔵氏と毎回異なるテーマ、ゲストをお迎えして、日本の未来を考えていく「竹中平蔵政経塾」第6回が開催されました。
今回のゲストは、「脱藩官僚の会」設立の発起人であり、竹中平蔵特別顧問の大臣時代の補佐官、慶応義塾大学教授 岸博幸氏。国民不在の政策に対して警鐘を鳴らし、国民本位の霞が関への脱皮を図る会の目指すところについてお話いただきました。
脱藩官僚の会とは
正式名称を「官僚国家日本を変える元官僚の会」。その選定基準は、物心両面で出身官庁の世話になっていない」こと、もちろん天下りを斡旋されていないこと。要は、霞が関に遠慮会釈なく言いたいことが言え、行動できること。そして、何よりも大事なのは正論で批判のできる志を持っていることです。
「私が大臣をしていた時に、行政のノウハウを細かいところまで持ち、かつ必要であれば出身省庁にも正々堂々と意見を言える、国のために何が必要かということを志を持って仕事をしてくれた人がいてくれたからこそ、5年5ヶ月という間大臣を務められたと思っている。今後に期待をしている」と竹中氏。
発起人である岸氏は「霞が関のこともさることながら、民間や政府系の企業でも同じ事が言える。中堅や若手など、中で頑張っている人達が闘える、主張できる体制を作りたい」と話されました。
それに対し「公的な部分での脱藩官僚の会と言うのは、その中堅若手で志をもう一度再確認しようというムーブメント。社会のためになることを主張して闘っていくという覚悟が民間の企業にも当然必要」と竹中氏は続けられました。
官僚に優秀な人材を
「昔は優秀な人は官僚を目指していたが、現在は優秀な人ほど外資系に就職する。官僚になったとしても優秀がゆえに辞めていってしまう」という報道を耳にした事はありませんか。1年間に各府省課長・企画相当職以上で退職した職員の総数は1,267人。(平成17年8月16日〜平成18年8月15日:国家公務員の採用から退職に係る現状について 内閣官房行政改革推進室)私たちの生活を支える公的な仕事をしている官僚の世界でも内部崩壊が起きています。これを解決する方法はないのでしょうか。
「リボルビングドアと言って、政権が変わると外部(民間、大学、シンクタンクなど)から行政の職に就き、その任期が終わると元いた場所に戻るというシステムがあります。それをもっと制度化して活用する必要があるのでは」と岸氏は話されました。
竹中氏は「優秀である人が必ずしも公務員試験を受けているとは限らない。外部からもっと入りやすく出来るシステム作りが必要なのではないかと思います」と話されました。
要は、いわゆる「キャリア」だけでなく、外部人材を活用する事が不可欠ということなのです。
行政で起こっていることを知る方法は?

霞が関で起きている私たちの生活と直結する問題がたくさんあります。その問題を正しく理解するには、マスコミからのみの情報に頼らない、政府の情報を直接読むことが必要です。しかし、その生の情報というのはどのようにして手に入れたらよいのでしょうか?
「経済財政諮問会議の議事録は3日後、日銀の政策審議会の議事録は4日後にインターネットに公開されます。そういうものを直接探して、辛抱強く半年・1年読めば、行政で何が起きているか相当なことが分かるし、皆さんの見方も変わってくるのではないか」と竹中氏は話されました。
政治家や官僚の無駄使いや様々な問題を私たち国民は批判します。批判することは間違っていませんが、しかしその政治家を選択しているのも国民であることを忘れてはいけないでしょう。行政の取り組みを理解、判断し、どうあるべきか、何が正しいのかを主張できるように、日々努力する必要があると思います。







