NEWS PAPER 南部通信バックナンバー





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『創業は創職である。』 改訂版
東洋経済新報社
(2006年6月)


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南部通信 NAMBU NEWS PAPER Web版
南部靖之がこれまで執筆してきたコラム、論文を
バックナンバーとしてご紹介します。

夢を持って生きる

更新:2003年3月

 

 先日、あるテレビ番組を観ていると、「フリーターについてどう思うか」という議論がされていました。その番組では、「フリーターは社会悪。なぜならば身分が不安定だから。保険もなければ年金もないし、給料も安い。不安定な身分イコール社会悪であろう。だから、フリーターは社会悪なのだ」と締めくくっていました。なぜフリーターは社会悪なのでしょうか。

 例えば、志や使命感を持って「NPOのボランティアで頑張るぞ」、「ベンチャー経営者になって歴史を動かすぞ」、「政治家になって日本を変えるぞ」ということと、「大会社に勤める」、「フリーターになる」ということとはあまり大差のないことだと思います。では何が問題なのかと言うと、人間、誰もが平等に与えられた24時間という時間に対して、何となくダラダラと人生を過ごしてしまうこと。つまり、目的もなく、結果としてフリーターになっていることが問題であるわけです。将来は会社を作るという目的意識を持って、「よし、フリーターになるぞ!」といってフリーターになっているのであれば、それは悪とは言えないと思うのです。

 では一番大切なのは何か、大会社に勤めることであれ、フリーターになることであれ、目的意識を持っているか、つまり『目的的(もくてきてき)』に生きているということが重要なのです。親から与えられた才能を風船にたとえた場合、どんなに大きな風船でも息の吹き込み方が少なければ、その風船は醜くしぼんでしまいます。小さな風船でも精一杯に息を吹き込めば、その風船はつやつやと舞い上がって、皆から注目される。生まれ持った才能や能力、つまり風船の大きさよりも、いかに息を吹き込むかが大切なことなのです。

 ですから私は、いつも自分にこう言い聞かせています。「南部靖之から、パソナから“挑戦”という言葉を取ったら何が残るか」。これから先、60、70歳になっても、「新しい雇用を生む」という夢に向かって、社員一丸となって新しいインフラを作っていきたい。同じ夢を社員ひとりひとりと共有でき、それに向かって共に挑戦し続けることができる。これが“パソナの強み”であり、私の誇りでもあります。


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