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PUBLICITY 著書紹介

『創業は創職である。』 改訂版
東洋経済新報社
(2006年6月)


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南部通信 NAMBU NEWS PAPER Web版
不定期ですが、南部靖之の今の考えや
メッセージを「南部通信」として発行しています。

Vol.19 ソーシャル・アクティビストとして
このところ、テレビや新聞で「格差社会」という言葉が取り上げられることが多くなりました。2006年3月、全国で行った面接世論調査(日本世論調査会)によると、87%の人が、「格差が広がった」と感じているという結果が出ています。日本は以前ほど平等でなくなったという思いを持つ人が増えたということのようです。
そしてしばしば、“勝ち組・負け組”といった二元論とともに「パートやアルバイト、派遣社員などの非正社員が格差社会を生んだ」といった議論が展開されることに戸惑いを禁じ得ません。

パソナ創業当時の1976年ごろの “女性の雇用環境”を改めて振り返ってみると、当時は4年制大卒女子にとって非常に厳しい時代でした。「4年制大卒女子は採用してもすぐに結婚して辞めてしまう」「採用するなら高卒や短大卒の方がいい」と考えられていて、大卒女子は学卒女子全体のうち10人に1人の割合でしか就職することができませんでした。
また、せっかく会社に入っても、女性が企業の中で昇進することは非常に難しく、いったん会社を辞めてしまうと今度は、育児を終えて仕事に復帰しようとしても正社員時代の能力や経験を活かせるような職場には戻れず、時給の低いパートやアルバイトの仕事しかないという時代でした。
  このような状況を見て私は、家庭の主婦が“短時間”でも“短期間”でも家庭と両立しながら働くことができて、“経験やスキルに見合った収入”を得られる仕組みをつくりたいという思いから、「人材派遣システム」をスタートしたのです。
当時私が描いたのは、派遣社員は正社員の年収を時間で割った時給で、能力を活かしライフスタイルに合わせて働くことができるというものだったのです。

当時の『労働白書』を見ると、「仕事を辞めた理由」として70%超の主婦が「結婚、出産・保育」をあげています。そして今年の『男女共同参画白書』を見ても、依然として「第一子出産を機に離職する女性の割合」は70%を超えています。「正社員」として仕事と家庭を両立するのが非常に難しい状況は、30年前も今も全く変わっていないのです。
多くの女性が“子育て”や“介護”のために会社を辞めなくてはならないというのが現実でしょう。“残業”や“転勤”のできない人はどうすればいいのでしょうか。たとえどんなに能力が高くても、どんなにスキルが高くても仕事をあきらめなくてはならないのでしょうか。「正社員」という考え方だけに固執すると、女性が仕事を続けることは難しいと思います。

最近の調査では、“パートで働く理由”として「自分の都合の良い日や時間に働きたいから」がトップにあげられ(21世紀職業財団)、“派遣で働く理由”としては、「自分の都合と折り合える」がトップにあげられています(労働政策研究・研修機構)。正社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣という仕組みそれぞれに存在意義があり、それぞれに大切にされるべきものなのです。
正社員だけを“正規雇用”として“非正規雇用”を否定し、働く側の選択性のない雇用体系に逆戻りしようとする政府の姿勢には疑問を感じずます。
新しい時代に適応して、税金や年金、社会保険などの新しいシステムや仕組みを構築する必要がある。政府も企業も、働きやすい環境を整えるためには、本来そうしたことを考えていかなくてはならないのではないでしょうか。

雇用の流動化を高め、多くの人に“挑戦”の機会を拡げることこそが労働市場を活性化させ、“格差の固定化”を防ぎ、ひいては日本の経済・社会に活力を生むのだと考えます。
年齢・性別を問わず、誰もが夢と希望を持って活躍できる“真に豊かな社会”をつくるため、私は“ソーシャル・アクティビストとして、さらにアグレッシブに行動していきます。

Back Number 2005年以前のバックナンバーはコチラ

2008

Vol.24 社会という“船”を動かす
Vol.23 花無心招蝶(花無心にして蝶招く)〜絆を育む〜

2007

Vol.22 人の温かさが伝わるIT社会を
Vol.21 混合治療について
Vol.20 人を輝かせる ヒューマン・インキュベーション

2006

Vol.19 ソーシャル・アクティビストとして
Vol.18 文化活動への支援
Vol.17 夢に向かって走る若者たち
Vol.16 若きベンチャーの獅子、フェイスの平澤社長に聞く
Vol.15 ソーシャルソリューション・ディ
Vol.14 人と企業に共通する3つの能力
Vol.13 夢と希望を与え続けたい
Vol.12 ギクシャクした社会だと感じませんか
Vol.11 2006年度 パソナチャリティーコンサートと桂三枝さんのお祝い会
Vol.10 2006年度 新社会人たちよ
Vol.09 沖縄の活力を見る
Vol.08 30周年で原点を振り返る
Vol.07 インドの思い出をもう一度
Vol.06 稲刈り式
Vol.05 「職博」若者のチカラ 開催

2005

Vol.04 秋の大運動会開催
Vol.03 2005年度内定式
Vol.02 和歌山で農業インターンシップ「鄙の里塾」を始めます
Vol.01 パソナ国際交流プログラム2005ファイナルプレゼンテーション

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