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更新日 : 2018年04月13日

兵庫県淡路島で、パソナグループ入社式

4月1日、兵庫県淡路島で今年の新入社員273名の入社式を行いました。

そこで新入社員の皆さんに「3つのおめでとう」を伝えました。

1つ目は、学生生活を終えて社会の中で素晴らしい立派なリーダーになる、そんなスタートを切られたことに、おめでとう。

2つ目は、「社会の問題点を解決する」というパソナグループの企業理念のもと、社会に出て才能・能力を発揮して、これから社会に貢献していくスタートを切ったことに、おめでとう。

3つ目は、パソナグループ各社の仲間とともに、雇用創造への挑戦を始めることに、おめでとう。

この3つのおめでとうです。

 

社会の問題点は常に変わります。私がパソナグループを創業した42年前と今は全く違います。雇用に焦点を当ててみると、女性活躍推進や1億総活躍社会、働き方改革など、様々な法律ができ、世の中はドンドン良い方向に変わってきています。

そうした中、私たちは、どういう雇用のあり方を創るべきか。

働く一人ひとりが心豊かに、社会に貢献し、グローバルに活躍でき、結果として国が栄える。そういう視点で社会の問題点をしっかりと見つめていかなければならない時代だと思います。

入社式には、273個の「夢」が一堂に会しました。夢は、人に帰属します。彼らの夢と、私たちの経験が一つになって、これから大いに社会に貢献していきたい、不屈の精神で頑張ってまいりたいと思いを新たにしました。

 

立派なリーダーとは、社会を引っ張るリーダーとは、どんな人かという話もしました。

自分の才能を風船に例えると、大きな風船、小さな風船、色も形も様々になることでしょう。小さな風船でも精一杯日々努力して、汗水流してチャレンジすれば、その風船は大きく膨らみ空高く舞い上がっていきます。逆に、どんなに大きな風船でも、どんなに素晴らしい才能を持っていても、その才能を思いっきり膨らまそうとしなければ、その風船はしぼんでしまいます。大切なのは、自らの才能をもとに「やってやるぞ!」と不屈の精神で努力する決意・精神です。そのためにまずは、「自分はリーダーになるぞ」と思い込み、自分の世界を創り上げていくことです。

私は23歳の時、たった一人で、社会の問題点を解決しようとチャレンジを始めました。そんな私に父親は「英雄は若者から生まれる」という言葉をかけてくれました。自分も英雄になれるのか、頑張ったら叶えられるのか。その父の一言が、私の心に火をつけ「よし、やってやろう」と思いを強くさせました。

また、「土薄き石地かな」という言葉もかけてくれました。土が少ない、石ばかりの地面から芽を出すのはとても大変です。でも、いったん芽を出すと、強いし倒れません。若いうちの苦労は買ってでもしろということです。なんでも吸収でき、勉強できる若いときは、とにかくチャレンジをする。そういう意味で、この言葉をかけてくれました。

 

淡路島は四方を海に囲まれた美しいところです。海を見るとヨットが浮かんでいます。ヨットが西に進むか東に進むか、それは風の向きや波の高さで決まるわけではありません。逆風であっても、ヨットは前に進むことができます。帆を張る人の考え方や意思、志によって進む方向が決まるのです。

自分の意志で帆を高く張り、志を高く持って人生にチャレンジしていっていただきたい。

そして、若者たちには、立派なリーダーになるために「大きい夢」を持ってほしい。

私の夢は、「雇用の格差をなくしたい」という大きなものでした。そのとき、私は自分に誓いました。何があっても、この雇用の問題に目を向けるぞと。ここだけに焦点を当て、社会の問題を解決することに取り組むぞと。

 

創業から42年が経ちました。

社会の問題点も経済、社会の動きの中で変わってきました。今は、東京一極集中の問題があります。待機児童、介護離職等、現在の社会が抱える様々な問題点が、すべて東京一極集中によって生まれているのではないか。地方の地域経済が落ち込む中で、自らの勇気と努力と不屈の精神で、自社の事業や地域経済を伸ばしていくことができれば、これこそが地域の成長につながるのではないか。これが、私たちが淡路島で挑戦を続ける理由でもあります。

 

私たちが淡路島で様々な事業に挑戦し、皆に見てもらえるモデルケースを創る。

これが成功すれば、北海道から沖縄まで、若者がいきいきと才能・能力を発揮し、世界に向けて挑戦できることになるのではないか。

むしろ、淡路島が東京以上に、世界に向けてグローバルな場所になるチャンスがあるのかもしれません。私たちが社会に与える影響や、社会の問題点に対する挑戦をこれからも頑張っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

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