昨年、ベネズエラ大使のお招きで、
シモン・ボリバル・ユース・オブ・オーケストラ(SBYO)のコンサート鑑賞に行ってきました。
たまたま、テレビ番組で取り上げられていたのを観たので、
とても興味がありワクワクしながら出かけました。
貧民層が国民の50%を占める犯罪多発国ベネズエラで、
「貧しい子供たちを麻薬や犯罪から救い、善良な市民に育成し、社会の発展に寄与する。
この目的を達成するための最良の手段は音楽、しかもオーケストラクラッシック音楽である」
との信念のもとに、子供に無償で楽器と指導を提供する財団が1975年にスタートし、
現在30万人の児童や青少年が参加する規模にふくらんでいるとのこと。
全国にある210のオーケストラで毎日練習を積む子供たちには、
住居や生活費が提供されています。
その頂点がSBYO。14歳から26歳まで200名を超える若い演奏者で編成されています。
指揮者はグスターボ・ドゥダメル。
ドゥダメルが、全身を使いオーケストラ全体を一つにまとめあげ、
舞台から大きなエネルギーが観客全員に波のように押し寄せてきます。
演奏する若者一人ひとりの目の輝き、表現する姿勢がいきいきと躍動感に溢れていて、
奏でられる音楽に引き込まれました。
アンコールには、茶目っ気たっぷりのエンターテイメント性のある演奏が披露され、
演奏後は何度ものアンコールに応えてのさらなるスタンディングオベーション。
誰もいない舞台に向かっての観客からの拍手に、さすがの演奏者も最後は、
もう帰らせてくれと言わんばかりにコートを着て応えていました。
素晴しい音楽の力は、国境を越え、世代も越えていくのだなと実感しました。
音楽に出会い、自らに自信をつけ、社会を変えていく。若者たちの夢をかなえるこの取り組みに心から共感しました。
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いただいたコメント
SBYOに共感しました。3年前に私の息子(当時高3)の同級生が高層マンションから飛び降り自殺しました。イジメではなく、その高校は神戸では名門校で成績はトップ、陸上部のリーダー格の明るい生徒さんだったようです。私はびっくりして、学校に事情を聴きに行きました。しかし、誰にも理由は分かりません。裕福なこの日本、裕福な家庭でおこったことです。おそらくこの生徒さんは心が貧乏ったに違いありません。音楽の心と体が震える感動を知っていたら、果たして17才で自ら命を絶ったでしょうか?経済的に裕福でも心が貧乏。それはこの生徒さんだけの問題ではなく、今の日本そのものではないでしょうか?音楽は心の振動を育てるエキスパンダの一面があると思いますし、何より楽しいですね。
投稿者: 下谷満 | 2009年02月22日 07:05